プレスリリース
謹んで新年のご挨拶を申し上げるとともに、このたびの令和6年能登半島地震で被災された皆様、ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
2023年はポストコロナの時代を迎え、新たな社会のあり方へ前進する一方で長期化するウクライナ侵攻により、日本の生活者にも物価高騰の波が押し寄せ、世界情勢、日本経済ともに困難に立ち向かわざるを得ない一年でした。さらに、日本国内は少子高齢化による労働生産人口の減少とコロナ禍からの経済回復により、各業界における人手不足は深刻さを増し、企業は業務効率化やDXへの取り組みが加速した年であったように思います。
そのようななかでカミナシは、事業成長のためにさらなるアクセルを踏むべく、2023年3月にシリーズBラウンドで約30億円の資金調達を実施と同時に、取締役や社外取締役の選任を行い、経営体制の基盤づくりに着手しました。また、カミナシが提供するプロダクトである現場DXプラットフォーム『カミナシ』は、現場にあふれる紙帳票をデジタル化し、現場の見える化からデータ活用ができるノーコードツールとして、10,000現場への導入を達成しました。工場や店舗などの現場で働くノンデスクワーカーが自らDXに挑戦する第一歩目のツールとして活用が広がっていることを実感しています。
しかし今後、ノンデスクワーカーによる現場DXへの取り組みが進み、より効率的に働く環境を実現するためには、現場にまつわるデジタルツールが一つで完結するオールインワンサービスが求められると考えています。私たちはそれらを見据えて、マルチプロダクト化を目指す戦略「まるごと現場DX構想」(※)を発表しました。その戦略を推進するため、2023年9月には東大松尾研初のAIスタートアップであるStatHackをグループに迎え、さらには大手銀行や地方銀行との提携を進めることで、日本の現場DXを加速すべく動き出したところです。
2024年は、いわゆる「2024年問題」とされる、物流や建設、医療で働く人たちの時間外労働の規制強化が4月から開始されます。これらの業界を筆頭に、現場における人手不足は限界値を迎え、DXによる業務変革は待ったなしの状況になることが予想されます。その一方で、短時間や短期間で労働力を提供する「スポットワーカー」という新しい働き方による労働力の流動化や、外国籍従業員の増加によって人材の多様化も進み、日本の労働市場は大きな変化が生まれつつあります。
これからの企業経営においては、DXによる業務変革はもちろんのこと、多種多様な働き方や多国籍人材を組み合わせながら、いかに人手不足の時代を戦い抜いていくかが鍵になるのではないでしょうか。カミナシはこうしたDXへのニーズや労働市場の変化にも対応できるよう「まるごと現場DX構想」をもとに、新たな機能や新プロダクトの開発を推し進めてまいります。
カミナシは、2030年のビジョンに「ノンデスクワーカーが挑戦し、報われる世界の創造」を掲げています。2024年も、引き続きこのビジョンの実現に向けて、さらに事業を加速度的に成長させ続けてまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社カミナシ
代表取締役CEO 諸岡 裕人
※まるごと現場DX構想
2023年3月に発表したカミナシの中長期プロダクト戦略。「業務」「人」「コミュニケーション」の3つの領域に関連するプロダクトを開発し、一つの画面上でより多くの業務が効率化される現場のためのオールインワンサービスを目指しています。
現場DXプラットフォーム『カミナシ』について
『カミナシ』は、作業チェックなど現場の業務フローをノーコードでデジタル化する現場DXプラットフォームです。これまで紙やエクセルで行っていた手書き情報のデータ化から集計、報告など、作業をノーコードでアプリにすることで、現場での正しい作業ナビゲーションの徹底やチェックデータのリアルタイムな一元管理を実現。製造や飲食、小売、物流など、業界問わず10,000箇所以上の現場のDXに寄与しています。利用料金は以下よりお問い合わせください。
https://kaminashi.jp/